浦幌を通る国道38号線を車で通っていると、こんな赤い看板が目を引きませんか?

書いてある文字は「おっぱいの神様 乳神神社」
ずっと気になっていましたが、機会に恵まれたので行ってみることに。
事前予約できちんとした安産祈願が受けられるものの、当日の体調がどうなるか不安だったので個人でお参りしてきました。
- 十勝で安産祈願をしたい
- 浦幌の赤い看板が気になっていた
という方の参考になれば幸いです。
浦幌神社について
浦幌神社の境内の中に乳神神社があります。
SNSに力を入れておられる様子で、神社紹介のYouTubeもありました。
浦幌神社の場所
浦幌神社の由縁

明治27年頃から、拓地開墾が進む中で地域に住む人々によって神社が欲しいという話になりました。
明治29年に伊勢神宮から神璽を受け、天照皇大神を祀る祠が坂東農園(現在の浦幌町総合スポーツセンター付近)に建てられたのが始まりだそう。
乳神神社の由縁
御祭神は、乳授姫大神(ちちさずけひめのおおかみ)。
大正中頃に、浦幌の山奥にナラの大木があり、おっぱいに似たコブがありました。
とある老婆がそのコブを見て、女神様の神木として信仰を始めました。
その後、近隣の女性はもちろん海を超えて九州までも乳の出が良くなる、病気が治るとして信仰が広がったそうです。
初代のナラの木は倒れてしまいましたが、新しく芽が出ました。
今では乳神様の子として、大事に竹垣で囲って祀られています。
残ったコブは最初瀬多来神社の隣に祀られ、昭和57年に浦幌神社の境内に乳神神社として祀られるようになりました。
今では子宝、安産、縁結びの神様としても親しまれているとの事です。
行ってきた感想
YouTubeやインスタグラム、TwitterにFacebookなどなどSNSを使いこなされて驚きでした。
交通安全祈願や水子供養もあり、バラエティに富んでるなぁと思いました。
御守りの種類も安産系だけでも色々。
何を買おうか悩みました。
御神体だったナラの木のコブを模した石に、体の気になる部位が良くなるようにとお願い出来たりと
普段よく行く帯広神社とはまた違っていて、新鮮でした。
週末の戌の日でしたが、時期も時期だったからかすごく混んでる!という事も無く、ゆったり自分のペースでお詣りできて良かったです。
神社が建っている場所もちょっとした高台の上なので、見晴らしがよく天気が良い日だったのもあってとても清々しい気持ちになれました。
安産関係のお守り

左・おっぱい守
斬新な形をしていますが、御神木のこぶの形にあやかったものなのでしょう。
乳神様の御神木がナラの木という事で、それにちなんでナラの木で作られた、手彫りの御守りです。
安産祈願のお守りと悩んだものの、乳の出と安産と兼ね合わせられていたのでこちらにしました。
右・犬筥(いぬばこ)
可愛い犬の絵が描かれた箱です。
説明によると、犬が安産多産で邪気を払う事にあやかり、室町時代から伝わる安産のお守りだと紹介されています。
こちらは妊婦の枕元に置いておき、産まれた子が一歳になったら神社にお返しする事で、子供のお守りが頂けるそう。
安産御守とのセットもありましたが、おっぱいお守りを買ったので箱のみ(500円)のものにしました。
通販で買う事もできちゃう
浦幌神社のサイトから、通販でも御守りが買えるようになっていました。
気になる方は浦幌神社の公式サイトを要チェックです。
戌の日に安産祈願するのはなんで?
気になったのでついでに調べてみました。
簡単に言うと、
- 妊娠5ヶ月目、安定期に入った最初の戌の日に行う
- 帯祝いとも呼ばれる
- 犬は多産でお産も軽い事から安産の神様とされていた
- 腹帯(岩田帯)を付けて参拝する
という安産祈願の為の風習なんですね。
一緒に行くのは家族ぐるみだったり、夫婦2人だけだったり、妊婦さんの体調が悪い時には家族が代理で行っても問題はないとされています。
行く神社は地域の神社が良いだとか、御利益があると有名な神社や自分の行きたい神社で大丈夫などなど。
安産祈願できちんと祈祷をして頂く際には予約が必要な神社が多く、服装はラフ過ぎないワンピースやスーツが無難と言われています。
お腹に帯を巻く事で、腰の負担を和らげて下から支え、冷えを予防できるという事から腹帯を用意する必要があるんですね。
最後に
乳神神社の看板が目立つ浦幌神社に、安産祈願のお参りに行ってきた話でした。
帯広神社の御祭神は北海道神宮と同じ神様ですが、浦幌神社は伊勢神宮と同じ神様なんだなとちょっぴり新鮮な気持ちになったり。
バイクに乗ったお兄さん達は、交通安全のお参りに来ていたのが印象的でした。
以上、浦幌といえば浦幌炭鉱が気になっている十勝民・おかめ(@okame_0515)でした。