2020年12月、苫小牧美術博物館では、幕府の命を受けて北海道に2度開拓移住にチャレンジしていた八王子千人同心についての企画展示が行われていました。
十勝帯広にある、帯広発祥の地公園には、八王子千人同心の1人だったという皆川周太夫に関する話も残っています。
と以前から気になっていたのもあり、勉強するのに丁度良さそう!
という事で、苫小牧美術博物館に行ってきました。
- 八王子千人同心について知りたい
- 道南の歴史に触れたい
- ゴールデンカムイに登場する道具や野田先生の色紙が見たい
と思っている方の参考になれば幸いです。
博物館の見どころ
八王子千人同心について
1800年に幕府の命で苫小牧の勇払と、釧路の白糠に入植した八王子千人同心。
その内、勇払についての資料や解説を見られました。
八王子千人同心について知るなら、勇武津資料館も勉強になるらしい、とは知っていたものの行く事が出来なかったのが残念なところでした。
2020年12月に見に行った特別展示では、学芸員さんによる八王子千人同心についての解説や、当時の北海道に関係する資料、残っている扁額などが見られて勉強になりました。
松浦武四郎も川を渡るのに使っていたという丸木船や、北前船との関係などについて、分かりやすく展示されていました。
開拓に関する事では王子製紙に関する事なども触れられていて、王子製紙が北海道の開拓などにどのくらい関係があったのか、すごく気になってきました。
アイヌ民族について
- 人型をしたアクリル板がアイヌ民族の装束で着飾っている
- 実際に食べられていた木の実などが食器の上に乗っている
など、どんな服装でどんな物がよく食べられていたのか、という事が目で見てよく分かる展示となっていました。
川の行き来に使われ、北海道の名づけ親となった松浦武四郎も乗ったと言われている丸木舟も見られます。
ゴールデンカムイに登場する道具や、野田先生のサイン入り色紙なども見る事ができました。
ちなみに、館内は基本的に写真を撮る事ができません。
事前申告で撮る事ができるようになっており、野田先生の色紙の写真撮影も窓口で申請しておく必要がありますのでご注意を。
人類の進化や縄文時代なあれこれ
- 現代の人類に至るまでが骨格標本と共に解説されている
- 土器が年代別でまとめられている
- 縄文人のファッションが分かりやすく説明されている
など、古代や人類の誕生の歴史そのものに興味がある人にはとても楽しい展示も見られました。
動物や昆虫の動きのある剥製・標本も見られるので、生物が好き!なタイプにもオススメです。
苫小牧といえばスケート
苫小牧のスケートの歴史や実際に使われていた道具などが展示されています。
ゴールデンカムイでは怪人オベンチョな話の時に登場していた、下駄タイプのスケートも見らえて面白かったです。
考えてみたら、苫小牧のカントリーサインもスケート(ホッケー)ですね。
十勝帯広のカントリーサインもスケート(スピードスケート)ですが、帯広の博物館にあたる百年記念館ではスケートに関する話がほとんど無いので力の入れ方が違うなあ、なんて思いました。
苫小牧市美術博物館について
場所
営業時間など
- 営業時間 9時半~17時
- 休館日 月曜日・年末年始
- 入館料 大人300円 大学・高校生 200円
開館状況などは公式サイト→苫小牧市美術博物館を要チェックです。
最後に
八王子千人同心の企画展を見に行きがてら、苫小牧市美術博物館に行って来た感想をまとめてみました。
申請しないと館内は写真撮影ができないので、事前に窓口で申請するか、勉強したい!と思った点についてメモなどを取れる用意をオススメしたいと思います。
以上、苫小牧・室蘭の工業地帯な感じに都会感を感じる十勝民・おかめでした。