2023年に4年ぶりに開催された帯広刑務所矯正展に行ってきました。
ずっと行ってみたかったものの、行くチャンスが無かったので、ようやく行くことが出来ました。
ざっくり注意点をまとめると、
- 9時開始でもう混んでた
- レジが1つしかないから買い物も大変
- 屋外なので日差し対策必須
- 歩くこと前提の靴選び大事
こんな感じでしょうか。
2023年の矯正展は9月10(日)に9時~15時で開催されました。
開催される場合は事前にチラシが配布されたり、法務省のHPで情報が公開されます。
帯広刑務所矯正展へ行ってきた
矯正展ってどんな事するの?
こんなイベントでした
- 2023年9月10日の9時~15時
- 刑務作業品や野菜の販売
- 子供が楽しめるミニ縁日
- 飲食屋台・キッチンカーの出店
- 地元高校の吹奏楽の演奏
などが行われていました。
9時に合わせて行ったら混んでる
駐車場に車が渋滞でした。
私たちはギリギリ第2駐車場に入れたものの・・・。
9時前には駐車場に着いていた人達がかなり多かった事がうかがえます。
野菜も作業品も人がいっぱい
野菜売り場も、刑務作業品を販売するレジも長い行列になっていました。
色んな野菜がお安いけど人が凄い・・・!
作業品の展示ブース自体は全然混んでいないのですが、レジが1つしかないので、そこでかなり待つ状態に。
日除けも無い状態だったので、日傘を持ってきたら良かったと後悔しました。
北海道内・道外の刑務所の作業品もそれぞれテントが立ち、販売されていました。
網走刑務所だけ特に目立ってるね
網走監獄のロゴが入ったグッズやファイターズとコラボしたものまで、これが作業品なの??とびっくりする品揃えでした。
ちなみに、買ったのは汚れ落ちが凄い、と使っていて知っているのでブルースティック(液体)。
固形と液状のどちらも買えるものの、それぞれ最大3個までの個数制限が設けられていました。
十勝監獄な作業品が無かったのはちょっと残念でした。
刑務所の食事の評判
刑務所内のご飯には麦を3割入れるのが法律で決まっていて、刑務所内の食事は栄養士さんが作った献立で決められているのだとか。
また、帯広刑務所のご飯は収容されている人の中で美味しいと評判、だという話を聞きました。
美味しいっていうなら食堂のおばちゃんとかがいるのかな?
と思って調べてみたところ、刑務所内のご飯を作るのは収容されている人達の中で、性格などで選ばれた人だそう。
帯広刑務所のご飯が美味しいのは、素材が美味しいのか献立を作る栄養士さんの力が強いという事なのでしょうか。
ちなみに、なんで帯広刑務所のご飯が美味しいと有名かというと、刑務所内で何らかの事情で移動する人達がいるから。
ここのご飯は前のところより美味しい!とかっていう話になるのかもね
刑務所内の見学
入ってすぐの時、長い行列を作っているのは入り口の整理のためかとおもったら、刑務所の施設見学の申し込みの行列でした。
その後に改めて行ってみると、行列も無かったので受付をすませて中に入る事ができました。
40人前後の団体で、帯広刑務所の説明を聞きながら作業場の見学をしてきました。
つくりかけの製品や帯広刑務所の作業品のうち、頑丈で長持という事で人気のバーベキュー台が作られている工場を見たり。
帯広刑務所は農業について勉強しながら実際に農作業ができるようにもなっているそうです。
当たり前ですが、刑務官さんの指示の元、撮影や録音などは禁止で入れる場所も限られていました。
矯正展ってなんでやるの?
最後のまとめがてら、そもそも矯正展をやる意味ってなんなんだろう?について考えたいと思います。
法務省のサイトを見ると、こんな説明がありました。
全国の刑務所等で、懲役刑受刑者の改善更生を目的として、「刑務作業」を実施しています。
「矯正展」では、刑務作業の重要性や現状などについて、国民のみなさまに広く知っていただくため、それぞれの刑務所等で行われている刑務作業についての広報を行うほか、実際に受刑者が刑務作業で製作した「刑務所作業製品」(CAPIC)を展示・販売しています。
また、地域の少年院や少年鑑別所といった矯正施設だけでなく、学校や警察、自衛隊、市役所などを始めとした公的機関、矯正を支えるボランティアの皆様、民間企業などのご協力をいただき、各種イベントを開催している矯正展もたくさんあります。
お近くで開催される矯正展がありましたら、ぜひご来場ください!
法務省・各地の矯正展情報(https://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei05_00033.html)
また、矯正展の売り上げの一部は犯罪被害者の支援活動に役立たれているとレシートに記載されています。
出所した後に仕事に就けるサポートの一環として作られた作業品を私たちが購入し、犯罪に遭われた方々の支援活動に貢献出来るのは、社会の一員として有難い事と感じました。
自分はできるだけ収容される側にはなりたくないし、ならないつもりで生きています。被害を受ける側にも、叶うならならなりたくないです。
ただ、これからの人生で何がどうなるかは分からないもの。
もし、万が一、自分どちらかの立場になってしまったらどうしようかと思うと、色々考えさせられるイベントでした。
ちなみに、帯広刑務所は昭和50年代まで現在の緑ヶ丘公園にあり、かつては十勝監獄と呼ばれてもいました。
それも踏まえて矯正展に行くと、昔にもこんな形で作業品が売られていたのだろうかなどと考えさせられました。