かつての北海道開拓に欠かすことの出来なかった、囚人たちの物語に触れられる網走監獄博物館。
観光スポットでもあり、北海道の黎明期を知る事ができる場所でもあるのです。
小学校の頃、バス見学で初めて行った時の衝撃は、今でも忘れられません。
アイデンティティが破壊された結果、歴史にハマる事になるのである種良い経験をしたと思っています。
割と闇が深い北海道開拓を知るには、網走監獄博物館は、かなり勉強になる所だと思っています。
網走監獄に行ってみたいけど、何が見られるの?
見て回る時の注意点とかはある?
北海道の開拓時代の話をもっとください!
ゴールデンカムイの聖地巡礼がしたい!
と思っている方に是非見ておいて欲しいポイントなどを、私の個人的な感想まみれで語ってみたいと思います。
網走監獄博物館とは
網走監獄について簡単に解説
そもそも、どうして北海道には監獄が必要だったのでしょうか。
明治時代、北海道の開拓は、
- ロシアへの守りを固めるため
- 北海道の土地を活用する為にも重要
だと考えられていました。
そして、明治10年代には西南戦争などにで国事犯も増え、囚人自体の数がとても多くなっていたのです。
明治14年。政府は、広い北海道に集治監を作りました。
そして、徒刑・流刑・懲役刑12年以上の刑を科せられている囚人たちを収監して北海道に人を集めたのです。
安く使える労働力である囚人は、北海道開拓に、とてもちょうど良かったのです。
以降、北海道内の各地に集治監がおかれるようになりました。
網走監獄は特に脱獄が厳しい監獄として、北の寒さの厳しい監獄として恐れられていたと言われています。
網走監獄博物館では、
- 実際に使われていた建物や道具
- 人形による収監状況の再現
などを見学する事ができるようになっています。
網走刑務所は今も実際に使われている刑務所で、見学ができるのは網走監獄博物館です。勘違いしないようにだけお気をつけを。
基本情報
営業時間
5月~9月 8時30分~18時
10月~4月 9時~17時
年中無休
入館料
大人1,100円 大学・高校生 770円 小中学生 550円
お得に見る方法
網走監獄・基本情報←こちらのページからクーポンを印刷またはスマホでダウンロードして提示すると、入館料が10%offになります。
実際に利用してきましたが、スマホで取った画像を見せるだけだったので、とても便利でした。
網走監獄博物館に併設されている網走監獄食堂では、監獄食を食べる事もできます。
ちなみに、網走の流氷館などで見る事ができる『ニポポ』。
実は、網走刑務所の受刑者の作業製品だった、という出自をもっていたりします。
網走監獄博物館の見どころ

網走監獄博物館の見どころを挙げたらキリがありません。
様々な建物の中には、再現用マネキンなどがいて、こんな感じで日々を過ごしていたんだなあ、というのを垣間見る事ができて、とても楽しい&勉強になります。
半日かけて全部見て回りたいと思うほどには、見どころ満載です。
私が思うココ特に見た方が良いよ!という点を2つだけ紹介したいと思います。
庁舎
北海道の中には5つの集治監獄がありました。コチラ↓の記事で詳細を簡単に解説しています。
現在、十勝監獄の跡は、毎年2月に行われる氷まつりの場所として使われている『緑ヶ丘公園』となっています。
網走監獄や他の監獄跡地とくらべると、大々的な名残はありません。
網走監獄は、そんな十勝監獄の詳細が分かる、希少な場所でもあるのです。
時間が許すのならば、是非。十勝監獄やその他の監獄についての紹介も目を通してみる事をオススメしたいです。
NHKの朝ドラ『なつぞら』では十勝を開拓した人々について語られていましたね。しかし、実際は本州からの開拓民だけによって拓かれたのではないのです。
北海道各地の監獄に収監されていた囚人たちの力を借りて、道路なども作られていたのです。
北海道の開拓の歴史に隠された暗い部分を見る事ができますよ。
監獄歴史館
館内にある、監獄体感シアターでは臨場感溢れる囚人たちのドラマを見る事ができます。
こんな形で酷使されていた人々がいた果てに出来上がった道路が北海道にある、という事を改めて認識できるようになっていました。
こちら、なかなか心をえぐります。
雷の音や、光がちかちかするようになっています。お子さんはびっくりする演出になっているかも?と思います。
私が小学校の頃、バス見学で行った時には映像での再現は無かったです。
その代わりに、囚人たちの働きを説く再現ジオラマがあった覚えがあるんですよね。
その時の、心をがつんと抉った衝撃たるや半端なかったです。お陰で歴史に興味を持てるようになったので、ある意味良かったんですが。
小さい頃に見た再現ジオラマは、今では一緒に写真撮影ができる人たちになっていたのでびっくりです。
笠と衣を着て本格的に撮る事ができるようになっていました。
思い出作りの記念撮影にぴったりではないでしょうか。
網走監獄博物館・見学時の注意点&所要時間

見学時の注意点
全体的にかなり広い敷地内に建物が建っている網走監獄博物館。
足元もある程度は舗装されているとは言え、おしゃれな靴で歩き回るにはちょっと適していません。
建物の入り口などには段差も多いです。つまづいたりして痛い思いをしたくないなら、スニーカーとかの動きやすい靴が一番いいと思うのです。
全体的にぐるっとがっつり見て回りたいのなら、長時間歩いていても辛くない靴に履き替えるなりした方が安心です。
所要時間
短めでざっくり見て回るとしても、敷地内は広いです。そのため、最低でも1時間はみておいた方が良いと思います。
じっくり見て回ると、解説もついつい読みふけってしまうものですよね。
なので、1時間はあっという間に過ぎてしまいます。
敷地内をゆったり歩きながら見て回るとなると、2時間は所要時間として考えておくと良いかと思いますよ。
最後に
網走監獄博物館について、実際に行ってきた感想を交えて語ってみました。
監獄という施設の勉強になるだけでなく、北海道開拓の歴史にも触れられる場所でもあります。
私にとっては思い出の場所でもあるので、ざっくりした感想だらけになってしまいました。
広い中をじっくり解説などを読みながら回ると、2時間以上は時間がかかります。
ぜひ、時間にゆとりを作って行ってみて下さいね。
網走に中々行きたいけど行けない!そんな時にはお取り寄せしちゃうのも良いですよね。