十勝が舞台となった、2019年のNHK朝ドラ『なつぞら』。
主人公・なつとイイ感じになっていた山田天陽君のモデルは、鹿追の画家・神田日勝です。
神田日勝記念美術館のすぐ近くに、道の駅しかおいがあります。
この道の駅しかおい、変わった魚が泳いでいる事をご存知でしょうか?
そして、チョウザメのとっても可愛いぬいぐるみも売られているんですよ。
- 道の駅しかおいにどうしてチョウザメがいるのか
- チョウザメぬいぐるみがどれだけ可愛いのか
- 道の駅しかおいがどんなところなのか
について語っていきたいと思います。
道の駅しかおいにいる『チョウザメ』
鹿追道の駅の出入口に入ってすぐ、左手の所に大きな水槽があります。
この中に、小さなチョウザメたちが泳いでいます。
ちなみに、チョウザメを漢字で書くと蝶鮫となります。
ウロコの形が蝶々の形に似ている事が名前の由来なんですよ。
とっても小さいので、ウロコがよく見えないのが残念です。
可愛いチョウザメぬいぐるみ
道の駅しかおいには、たくさんのハンドメイド作品が売られています。
鹿角の加工品や木のおもちゃなどなど、見ているだけでも楽しいです。
その中でも私が一番オススメしたいのが、チョウザメのぬいぐるみです。
鹿追町在住の人形作家さんが作ってらっしゃるそうな。
ご覧の通り、蝶々のウロコが再現されていたり、髭に特徴があったりします。
体はふわっふわの、フリース地の手触りで、触っていると更に癒されます。
色合いは青やピンク、薄緑色などで、サイズは大・中・小の3つありました。
我が家のチョウザメちゃんは体長50cm程です。
サイズは中か小かどちらかだったはず・・・。
色や表情などの組み合わせなどが異なるので、同じものがいつも売られている、という訳ではありません。
この子を買った時、ピンク色の大きいチョウザメぬいぐるみも買おうか迷ってやめました。
と思っていたんですが、あの時見た可愛いのがいなかったんです。
くりっとした目のチョウザメや、眠そうに半目のチョウザメなどなど。
色んな顔の子がいるので、見るだけでも楽しいです。
どうして鹿追でチョウザメ?
実は、北海道には昔、チョウザメが生息していました。
しかし、乱獲や河川の環境変化により、北海道のチョウザメは絶滅したと言われています。
と言いたい所ですが、本当は違います。
鹿追では酪農が盛んです。
酪農が盛んとなると、どうしても出てくるのは大量の乳牛の糞尿。
この、糞尿や生ごみに含まれるメタンガスをエネルギーに変えるバイオガスの研究を、鹿追町は積極的に行っていました。
鹿追町環境保全センターでは、バイオガスを利用して発電を行っています。そして、発電をする際に熱が出ます。
冬ならまだしも、夏でも熱が出ます。
この熱エネルギーも上手く利用したい。そう考えた結果、魚を飼育する水槽の水温を調節するのに使えるのでは?という考えに至ったのだとか。
そして、丁度良い温度で養殖できる魚はないかと探した所、需要が高い事・生存に適した水温の温度範囲が広い事から、チョウザメが候補にあがったのですね。
そして、チョウザメを育ててキャビアを作って特産品にしよう!という考えの元、鹿追町環境保全センターでチョウザメの養殖が始まったのだそうです。
つまり、話を要約すると
- 鹿追町の牛達の糞尿をどうにかしたい
- そうだ、バイオガスにして使おう
- バイオガスで発電すると熱も出るなぁ
- この熱、何かに利用したいね!
- 魚の養殖なんてどうだろう?
- できるなら価値が高い魚が良いなあ
- チョウザメは生きられる温度範囲が広いみたい
- チョウザメ=キャビア!!
- キャビアを特産にできるように頑張ろう!
という訳で道の駅しかおいでもチョウザメを推している、という事なんですね。
ちなみに、エネルギーを作り出した後の使用済み糞尿は、液体状の肥料として使える物になります。
ちなみに、鹿追の給食で実験的にキャビアが出ていたりするそうです。
どんな味なんでしょう。気になりますね。
道の駅しかおいってこんなトコ
そんなガッツのある鹿追が有する道の駅しかおい。とっても個性的な場所です。
観光情報が豊富
道の駅しかおいの中には、肉じゃがまんやソフトクリームなどを食べながら、コーヒーが飲めるイートインスペースがあります。
鹿追町のパンフレットも豊富にあり、グルメや観光、アクティビィなどなど様々な情報を仕入れる事ができます。
なので、神田日勝記念美術館に来たけど、後どうしよっか?という作戦会議にもぴったりですよ。
地場産品も豊富
春にはふきのとうなどの山菜が、夏には鹿追町の農家さんが作った野菜が並びます。
パンやクッキーなども売られています。
特に、ナキウサギやチョウザメの形をしたクッキーは可愛すぎです。
さっくさくの食感で、お茶請けにぴったりな優しい甘さです。
写真を撮っておけば良かったんですが、可愛くて美味しそうで、食べちゃいました。
鹿追にはダチョウを飼育している場所もあるそうで、ダチョウの卵(※食べられません)も売っています。
チョウザメぬいぐるみの他、鹿角の加工品などの手作り品も、所狭しと売られていますよ。
液肥が大人気!
液体状の肥料・液肥鹿追1号も春先になると、道の駅しかおいで買う事もできます。
5㎏で150円(2019年時点)で、家庭菜園が好きな人にはすごく重宝されています。
大人気なので、早い時間帯に行かないと売り切れていた、という事もよくあります。
道の駅 しかおい
- 営業時間 9時~17時(冬季は16時まで)
- 定休日 無休(11月~3月は火曜定休)
- 住所 北海道河東郡鹿追町東町2
帯広から車で約50分程の距離です。
最後に
鹿追の道の駅では、可愛いチョウザメのぬいぐるみが買える!という事が分かって貰えたでしょうか。
尚、チョウザメの養殖が始まったのは2014年4月からです。チョウザメが産卵できるようになるのは7年以上かかるのだとか。
という事は、2020年現在ではまだ鹿追産のキャビアが食べられる可能性は限りなく低い事になります。
なので、道の駅しかおいに行けばキャビアが食べられる!のはもう少し先の話になりそうですね。
とは言え、道の駅しかおいは春夏秋冬いつ行っても楽しいです。
休憩やドライブの目的地としてもオススメですよ。
以上、天気が良い日はドライブに出かけたくなる十勝民・おかめでした。