天気が良い時はドライブに出かけたくなる十勝民・おかめです。
その時たまた寄ったのが、広尾町海洋博物館です。
トーチカについての情報もあるのではないか?という気持ちで行きましたが、残念ながら期待の物はありませんでした。
その代わり、海洋博物館という名前からは予想外の情報だらけだった事をお伝えしたいと思います。
- 広尾町で釣れる魚の種類が分かる
- 魚の体のつくり紹介が細かい
- 鮭の展示が濃い
- 江戸末期からの十勝・広尾の歴史が詰まってる
- 蝦夷調査人・近藤重蔵の名前が出てくる
- 明治時代の履歴書ってなんだ
- 黄金道路の紹介ではマネキンが呻いてる
- タコ部屋の話が出てくる
- 八角親方=北勝海
- 六花亭の包装紙の花の絵で有名な山岳画家・坂本直行氏の絵や道具展示
- 坂本龍馬推しがスゴイ
夏の時期にソフトクリーム食べがてら、広尾に行く時にとてもぴったりな場所、広尾町海洋博物館の見どころポイントについて語りたいと思います。
週末のドライブの目的先に、夏休みの自由研究の課題探しにオススメです。
広尾海洋博物館について
場所
営業時間
- 4月~11月 10時~16時
- 開館日 土・日・祝日
- 8月のみ月曜日(祝日の場合は翌日)以外毎日会館
8月以外は土日祝日しか開いてないのでご注意を!
料金
- 大人(高校生以上) 330円
- 小中学生 165円
10人以上で団体割引も。
詳しくは広尾町の文化施設紹介ページを要チェックです!
所要時間
じっくり見て回っても、1時間程度でした。
ただ、坂本直行氏に関する展示をじっくり見たいとなると、更に30分~1時間は見ておいた方が良いかもしれません。
では、海洋博物館ではどんな物が見られるのか、見どころを簡単にご紹介したいと思います。
生物についての展示
海洋博物館ならでは、な海の生き物の展示はびっくりするくらい、細かなものばかり。
絵と簡単な説明で紹介されていて、『なるほど、そうなんだ!』と思わず口から出ました。(実体験)
入ってすぐ“海の動物”によるお出迎え
海の動物たちに入ってすぐにどーん!とお出迎えされます。
いきなりすぎて驚きました。
アザラシの種類が豊富な事にも驚きました。
釣り人必見!広尾で釣れる魚情報
実際に広尾や大樹の漁港で釣りをする事がある人間だと、やたら面白いです。
水族館ではないので、生きている状態を拝めないのが残念でなりませんね。
広尾水族館が今でも営業していてくれたら良かったのに…と思わずにはいられません。
魚の体の造り紹介が細かくて素敵
というのが、絵でとても分かりやすくなっていて、すごく勉強になります。
だから魚ってこんなに見た目違うのばっかりなんだ!とまさしく目からウロコ。
悔しいので、毎年夏休みの自由研究の課題に悩んでるお子さんをお持ちの親御さんにオススメしたいです。
広尾と海のアレコレ
広尾で行われている漁の方法についても、モデルで分かりやすく紹介されていました。
そして、魚やウニなどの模型がとってもミニマムで、めちゃくちゃ可愛いです。
かつて使われていた潜水服や、船についての展示もありました。
海にロマンを感じるタイプには、一番オススメな展示かと思いますよ。
船の操縦席を再現したものや、実際に広尾で使われていた灯台などもあり、海洋ロマンに満ちています。
鮭の展示が凄く濃い
その鮭の種類の展示が、また凄く濃かったです。
- 名前のボタンを押すと該当する鮭がライトアップされる
- 下のパネルでは詳細情報の部分が光ってる
- この背後では、とても大きな鮭の一生のパネル展示がある
鮭についての自由研究をまとめるのも絶対楽しいと思うんですよね。
状態がとても良い動物の剥製
剥製との間にあるのは、ロープくらいのくくりなので、手を伸ばさなくても触れられる位の近さです。
展示されてる通路もそこまで広くないので、足元の動物を眺めるためにかがむ時など、うっかり他の剥製にぶつからないかヒヤヒヤしました。
っていうくらいの近さ(大人でもうっかり触っちゃいそう)なので、ここは要注意ですね。
十勝・広尾の歴史に関する展示
広尾町郷土文化保存伝承館(海の館)にあたる展示になります。
こちらでは、海についてというより、広尾町の歩んだ歴史や十勝の事について学べるようになっていました。
昔の道具と明治時代の履歴書
十勝の歴史に関して、というよりも昔の道具の展示自体も見応えがあって面白かったです。
戦争に関するものがあったり、
などなど。
中でも一番私がびっくりしたのは、明治時代の履歴書も展示されていたことです。
よくよく見ると、開拓使平民とかって書いてあるんですよ。
私が古文を読めるタイプだったなら、なるほど、こんな事を書いているのね、と分かったのんですが、読めないタイプです。
高校生とか大学生で古文に興味がある方、是非行ってみては如何でしょうか。
江戸末期からの十勝・広尾の歴史
そして、東北の藩たちが蝦夷の各所の管理などを行っていたのです。
その時、現在の広尾の警備や管理などを任されたのが仙台藩です。
使われていた道具や、現在の広尾の街に当てはめた陣屋跡の紹介などもあり、歴史好きには堪らない展示です。
幕末明治にもっと詳しくなったら、改めて来ようと思いました。
黄金道路の展示にびっくりする
広尾の海岸線沿いにある、黄金道路の工場現場の再現ジオラマがありました。
うめくジオラマで過酷さを再現されているので、心にぐりっと重たい一撃がキます。
なんだってそんな過酷でお金をかかる事をしたのか?
とても簡単に言うと、当時の広尾から他に通じる道が山ばっかりで、とても不便だったからです。
近藤重蔵と実は関わりが深い広尾
この近藤重蔵の名前を、黄金道路や十勝神社に関する展示で見る事ができます。
実は、近藤重蔵は蝦夷で和人が初めて掘削工事をした人物であり、その場所は現在、黄金道路の一部に見られます。
百年記念館でも、北海道博物館でもこの話は無かったような気がするんですよね。
そして、その道路掘削について書かれた板が十勝神社に奉納されているのだとか。
ものすごく簡単にいうと、
- 平取町の義経神社を作った
- 択捉島に日本の土地と示す標を立てた
- 息子の不祥事に付き合って島流しされた
北海道神宮内の開拓神社に祀られてる1人です。
十勝と鉄道とタコ部屋
十勝に走っていた、旧国鉄広尾線。その歴史についての展示では、それぞれの市町村の人口比較などもありました。
などという事がよく分かります。
愛の国から幸福へ、で人気になった愛国駅・幸福駅の駅名由来などの解説や、当時使われていた道具の展示もたくさんありました。
タコ部屋についての説明もあり、十勝にもこういう歴史はやっぱりあったんだなあ、としみじみ思わされる展示になっていました。
黄金道路とセットで、歴史の暗い側面を知る、オススメの話かと思います。
坂本直行展示室
山岳画家・坂本直行記念展示室では、描かれた絵や使っていた山岳用品が展示されていました。
著書や絵画が盛りだくさん
ゆったり絵を見て回れるスペースの他に、書籍などを展示しているスペースもありました。
絵の他に、六花亭の包み紙そのものな花の絵なども見る事ができ、不思議な親近感が沸きます。
坂本直行と六花亭の創業者の関係なども分かりやすいのでコチラ↓の児童書オススメです。
山男必見!秀岳荘のスキー板
山男・たろう氏が一番興奮していたのは恐らくこの展示ですね。
という事が明かされていました。
そして、このスキー板には秀岳荘の焼き印が押されています。
などと興奮していたので、山男な方だと、とっても面白いようですよ。
坂本龍馬の展示も
坂本直行氏の親類にあたる坂本龍馬の生涯や、北海道との関わりについての展示もありました。
時間がなくてじっくり読めなかったのが残念です。
北勝海について
坂本直行氏の展示室に行くスロープに、展開されていました。
相撲に詳しくない(ごめんなさい)ので、調べてみるとこんな方のようでした。
- 広尾町出身の第61代横綱
- 北勝海で、ほくとうみ、と読む
- 花のサンパチ組の1人
- 引退後は八角部屋の師匠に
- 第13代日本相撲協会理事長
確かに、テレビで相撲の話題になった時に見た覚えがあります。
相撲が好き、という方だと結構見応えがある展示かと思います。
最後に
広尾にドライブに行くなら、オススメな海洋博物館の見どころについて、まとめてみました。
ちなみに、この後黄金道路に行くと、
と思えてくるので、オススメです。